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砂利道の先は
T字路だった
その先には畑
そんなT字路の先に
木の電柱があり
鉄で出来た粗末な灯のカバー
その下には裸電球
薄暗くなると
その灯が
なんとなく寂しさを感じた
母は帰らず
父は当たり前に帰らず
1人で過ごす時間が長かった
あんな灯はもうないんだろうな
そして
どこも似たような街になる
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父の転勤の都合で
西の方から東京のK市に引っ越した
東京とは言っても
寂しい町で
家の前も含め
砂利道が多かった
夏になると
外から音がする
シャンシャンシャン…
風鈴屋さんだ!!
家を飛び出して見に行った
砂利道だから
風鈴がよく揺れる
シャンシャンシャン…
おじいちゃんが
色とりどりの風鈴を積んだ
リアカーを引く
車輪が砂利に少しかかる
シャンシャンの音色が狂う
なんだか楽しくて
ずっと後を付いて行った
もう二度と見られない風鈴屋さん
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昔はよく見たけど
今では見られなくなったもの
考えてみよう -
まー今に始まった事じゃないけど
あっちもこっちもキラキラしてるのね
その中に 大切なものはあるのかな
全部捨てちゃったら楽になれそう
力を抜いて
誰も知らない自分
そこそこ楽しいのよ
誰かの顔色を伺ったり
言葉をひたすら選んだり
外食でまず写真を撮ったり
まずは大切な人と食事に行こう
自分の考え方
マナー
きちんと出来る人と食事に行ってみよう
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引っ越したいな
両親には何も言わず逃げたい
彼等は私がここに住んでいる事を知っているから
住所も電話番号も全部変えて逃げたい
少し前に
母の妹から電話があり
何やらトラブルがあって
母を説得してくれと言う
嫌に決まってるじゃん
てか
たぶんそれは嘘
頭の悪い仲良し姉妹が考えそうなことだわ
よって無視
これからもこんな電話が来たり
面倒なことがあるのなら
こっそり引っ越したい
関わりたくないのだ
下手な事をされたら
事件になりかねない
物事は時として
ここまで進むこともある
そんな想像もしている
考える脳が無く
絶望的に頭が悪く
おそらく私の悪口を言いふらしてる
そんな母と父はとことん孤独を味わえば良い
関わりたくない
早く逃げたい